毎朝あの階段で会うあの子。 向こうは僕のことなんて、きっと気にもとめていない。 でも僕は──毎朝、あの子を見ている。 この両目と、もうひとつの‘目’で。

＜＜作品説明＞＞

始発駅の改札を抜けて、少し早めにホームへ向かう。
その途中、階段の下で立ち止まるのが、もう習慣になっていた。

彼女は、いつも決まった時間に現れる。
制服、鞄、歩幅。何も変わらない、はずだった。

だけど──
スカートがわずかに揺れたとき、
見えてはいけないものが、見えた。

レースの端。やわらかな曲線。
ふとこちらを振り返った彼女の顔に、気づいたような気配はなかった。

……気づいてないのか、それともわざとなのか。
もう僕の視線は、画面の向こうにしか存在しない。


・概要

【毎朝の定位置】静かな通学路で繰り返される‘観察’

【逸脱の瞬間】その日、見えてしまった‘いつもと違う布’

【理性の曖昧さ】見るだけのはずが、レンズ越しに深まる執着

【止まらない習慣】無言の誘惑と、無自覚な挑発の狭間で


【枚数】
217枚
ファイル:PNG
サイズ600×960


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